ご訪問ありがとうございます! Web集客コンサルタントの児嶋 宗範(こじまむねのり)です。
今回は「中小企業のWeb担当者が抑えるべきWebマーケティングの基礎知識」について詳しく解説します。
そもそも、Webマーケティングとは?
Webマーケティングとは「自社のホームページやWebサービスなどに、より多くのお客さまを集め、商品やサービスなどの購入や、長期的な関係構築を促す一連の活動のこと」です。
現代ではインターネットが生活に欠かせないものとなり、お客さまもネットで情報収集や購入を行うことが多くなっています。そのため、Webマーケティングはあらゆる企業にとって不可欠です。
しかし、Webマーケティングは単にホームページを作ったり、広告を出したりするだけではありません。例えば、
- お客さまの目に魅力的な商品、サービスとして映っているか?
- お客さまが求める情報や商品、サービスが提供できているか?
- お客さまとのコミュニケーションが円滑に行えているか?
…など、さまざまな要素を考える必要があります。
また、Webマーケティングでは、ホームページや広告の効果を測定することができます。そのデータをもとに改善を行っていくことが重要です。お客さまのニーズに応えることで満足度や信頼度を高め、結果的に売上や利益アップにつながります。
しかし、Webマーケティングは一朝一夕に成果が出るものではありません。継続的に取り組むことで、効果が現れるものです。そのためには、Webマーケティングの基礎知識を身につけることが必要です。
今回はWebマーケティングの基礎知識として、下記の4点について詳しく解説します。
- Webマーケティングの目的
- Webマーケティングの戦略
- Webマーケティングの手法
- Webマーケティングの効果測定
Webマーケティングの目的
Webマーケティングの目的は前述の通り、ホームページやWebサービスにより多くのお客さまを集めて、商品やサービスなどの購入や長期的な関係構築を促すことです。
しかし、それだけではなく、お客さまにとって価値のある情報や体験を提供することでもあります。
お客さまはネットでさまざまな情報を集め、その中から「自分にとって必要なもの」や「興味のあるもの」を選びます。
そのため、Webマーケティングでは、お客さまが求める情報や商品・サービスを提供するだけでなく、お客さまが感動したり、楽しんだりできるような情報や体験を提供することが重要です。
そうすることで、お客さまは「自分にとって価値がある」と感じてくれるようになります。
例えば、出張ペーパードライバー講習を行うサワムラガクのホームページでは、料金やコース内容だけでなく、各エリアの道路情報やインストラクターの紹介、お客さまからの口コミやブログ記事なども掲載しています。
これらの情報は、お客さまにペーパードライバー講習サービスの魅力を伝えるだけでなく、「ここなら安心できそう」や「受講したい!」といった気持ちを高めるものです。
このように、Webマーケティングではお客さまに価値を提供することで、集客や販売だけでなく、ブランドイメージや顧客満足度も高めることができます。
Webマーケティングの戦略
Webマーケティングの戦略とは「目的を達成するために、どのような手法をどのように使うか?」という計画です。
Webマーケティングの戦略を立てる際には、下記の3つのステップを踏むことが重要です。
ターゲットの設定
Webマーケティングの対象となるお客さまの属性やニーズ、行動パターンなどをできるだけ明確にしましょう。
ターゲットを設定することで、お客さまにとって魅力的な情報や商品・サービスを提供できます。
目標数値(KPI)の設定
Webマーケティングの目標となる数値を設定しましょう。
「KPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)」とは、Webマーケティングの効果を測定するための指標のことです。適切なKPIを設定することで、Webマーケティングの成果や課題が客観的に把握できるようになります。
手法の選択
Webマーケティングで使う手法を選択しましょう。手法には集客施策や顧客育成施策などがあります(※後述)。
手法を選択する際には、ターゲットやKPIに合わせて最適なものを選ぶことが大切です。
例えば、あるオンラインショップでは、以下のようなWebマーケティングの戦略を立てました。
ターゲット:
20〜30代の女性で、ファッションに関心が高く、オリジナルデザインのアクセサリーを探している人
KPI:
月間訪問者数10万人、CVR(コンバージョン率)0.1%、平均購入単価3,000円
手法:
SEO対策で自然検索から集客し、コンテンツマーケティングでデザイナーの紹介やアクセサリーのコーディネート例などを提供、SNS広告で口コミやファンを増やし、メールマーケティングでリピート購入を促す
このように、Webマーケティングの戦略を立てることで、効果的かつ効率的にWebマーケティングに取り組むことができます。
Webマーケティングの手法
Webマーケティングの手法は「集客施策」と「顧客育成施策」の2つに大きく分けられます。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
集客施策
集客施策は「お客さまに来ていただくための手法」で、下記のようなものがあります。
- SEO(検索エンジン最適化):検索エンジンで自社のホームページが上位に表示されるようにすることで、来訪者を増やす手法です。
- Web広告:GoogleやYahoo!などの検索連動型広告(リスティング広告)や、FacebookやInstagramなどのSNS広告など、インターネット上に掲載される広告を利用して集客する手法です。
- コンテンツマーケティング:ブログ記事や動画など、お客さまにとって有益な情報を提供することで、お客さまの関心・関心や信頼を得る手法です。
- SNSマーケティング:TwitterやFacebookページ、InstagramなどのSNSを利用して、情報発信やコミュニケーションを行うことで、お客さまとの関係を深める手法です。
顧客育成施策
顧客育成施策は「お客さまの興味や関心を高め、購入や再訪問などのアクションにつなげるための手法」で、下記のようなものがあります。
- メールマーケティング:メールマーケティングとは、メールを使ってお客さまとコミュニケーションを行う手法です。お客さまの属性や行動履歴などに応じて、パーソナライズされたメールを送信することで新規顧客獲得だけでなく、既存顧客へのフォローアップやリピート促進なども行えます。
- ホワイトペーパー:ホワイトペーパーとは、お客さまにとって役立つ資料(主にPDF)を提供する替わりに、電話番号やメールアドレスなどの個人情報を入力してもらう手法です。個人情報を入力したお客さまは、見込みの度合いが高いと判断できるので、電話やメール、広告などで追客を行います。
- LINE:ホワイトペーパーと同様に、お客さまにとってお得なクーポンやキャンペーン情報と引き換えに、LINEの友だち登録をしてもらう手法です。友だち登録をしてもらうことで、継続的な情報発信ができるようになります。
Webマーケティングの効果測定
Webマーケティングでは、ホームページや広告の効果が測定できます。効果測定を行うことで改善点や課題を見つけるだけでなく、成果や費用対効果も分かります。
Webマーケティングの効果測定には、以下のような指標があります。
- アクセス数:ホームページやWebサービスなどに訪れたお客さまの数です。アクセス数が多いほど、集客力が高いと言えます。
- CVR(コンバージョン率):訪れたお客さまのうち、購入や問い合わせなど、目的のアクションを行ったお客さまの割合を表します。
- CTR(クリック率):検索結果や広告などで表示された回数に対する、クリックされた回数の割合です。CTRが高いほど、魅力度が高いと言えます。
- CPC(クリック単価):検索結果や広告などでクリックされた回数に対する、広告費用の割合です。CPCが低いほど、広告のコストパフォーマンスが高いと言えます。
- CPA(顧客獲得単価):購入や問い合わせなど、目的のアクションを1件獲得するために、どのくらいの費用がかかったのかを表します。
これらの指標は、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどのアクセス解析ツールを使って確認することができます。ツールは無料で利用できるものが多いので、ぜひ活用しましょう。
まとめ
以上が、中小企業のWeb担当者が抑えるべきWebマーケティングの基礎知識です。Webマーケティングは、お客さまに価値を提供することで集客や販売だけでなく、ブランドイメージや顧客満足度も高めることができます。
しかし、Webマーケティングは一朝一夕に成果が出るものではありません。継続的に取り組むことで、効果が現れるものです。
また、Webマーケティングは常に変化しており、新しい技術やトレンドに対応する必要があります。そのためには、常に最新の情報をキャッチアップし、自分で試してみることが大切です。
もしWebマーケティングに困ったら、プロの手を借りるのも一つの手です。私たちはWebマーケティングのプロとして、Webマーケティングのプランニングから実行、効果測定まで、中小企業や個人経営店のWebマーケティングをトータルにお手伝いします。
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